壱「いや〜お昼までお世話になっちゃってごめんね〜」
椿「なーに言ってんのよ、弁当の用意もしないで来てるあたり最初っから狙ってたでしょ？」
鈴「まあまあ、作りすぎて困ってたんだから別にいいじゃない」
壱「ほーほー、なのほともほもおへわになりまふ」
椿「口の中飲み込んでからしゃべりなさい！！」
な「・・・・・・あんな感じで騒がしくしてごめんね」
月「ううん、この方がとっても楽しいよ。はい、アーン」
な「自分で食べられるってば・・・」
壱「あっははは・・・！なのこは口移しの方が好みだってさ」
な「！！？（何言ってんのこの人形！？）」
パクッ・・・
月「なのこちゃ――
椿「はいそこまで、おふざけも程々にしないとなのこちゃんが参っちゃうわよ」
鈴「特に壱ノ妙！月子に変なこと吹き込まないでよ！」
壱「エヘッごめ〜ん」
な「・・・・・・・・・・・・・（反省してないし）」
椿「ところで、みんな午後はどうするの？」
な「私はもういい・・・・・・障害物でひどい目遭ったし」
鈴「そうだ、せっかくだから月子参加しなさいよ」
月「えっ・・・・・・でもそういうの得意じゃないし」
な（私追い回してる時は早かったと思うけど）
壱「それじゃあ私と一緒に借り物競争でも出よう！」
椿「借り物ねえ・・・・・だったら大丈夫なんじゃない？」
月「・・・・・・なのこちゃんは？」
な「出ない」
月「なあんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあちゃーんと観ててね」
な「（今の間はなんなの？！）・・・・・・・い、いいよ」
椿「それじゃあ時間が来るまでまたライブでも観てこようかしら」
鈴「次はサムライズの『明鏡止水』ね・・・・・・じゃあね月子、ケガしないようにするのよ」
椿と鈴子はその場を後にしてライブ会場に行きました・・・・でも二人の出番はこれまでです
椿・鈴『なんですって〜！！』
だって絡ませにくいし・・・・・・ってちょっとその短刀しまってしまって！！
椿「短冊切りとみじん切り・・・どっちがいい？」
ひぃ〜〜！！
鈴「椿、私の分まで斬っちゃって！！」
お、おたすけ〜！！
ただ今グロテスクな表現が含まれております、しばらくお待ち下さい
椿「ふ〜スッキリした」
鈴「それじゃあライブ始まっちゃうから急ぎましょ」
・
・
・
・
・
・
と・・・・と言うわけで・・・こちらは三人娘――――ガクッ
壱「ん〜〜〜〜〜」
な「・・・・・・お手洗いならそこを右手に曲がったとこ」
壱「そーじゃなくて！！何か変だな〜って思ってさ」
月「何がですか？」
壱「ライブなんだけどね、今までに無いくらい派手なような気がするんだよね」
な「・・・・・・・・そういえば音量とかライトの数とかが増えたね」
月「今回から力を入れてる・・・とか？」
壱「あのいいかげんっぽい神がわざわざ用意はしないと思うんだけどな〜」
な「でも・・・・・あるものは何でも使いそう」
壱「あっ！そうそう、立ってるものは年寄りでも使うって奴？そんな感じだよね」
月「へ〜・・・・・あっ、ここで分かれ道です」
な「出番はあと二種目後だからね」
壱「ん・・・それじゃあなのこ、競技の時は必ず来てこの私の生き様をしかと目に焼き付けなさい！」
な「借り物競争くらいで何言ってんの」
月「あっ！今から応援合戦が始まるみたいですよ」
壱「げげっ！！てことはアイツが出てくるってことじゃん！」
な「というか一体誰を応援するんだろうね？組分けとかされてないのに」
『ピンポンパンポーン！』
するとどこからとも無くアナウンスが流れてきました
『予定されていた応援合戦ですが内容が過激すぎるということで中止になりました』
会場全体（一体何をやるつもりだったんだろう？）
『・・・・ビビビガガガガ！！あっちょっとマイクをかえ―――
『ぬぁあぜえええだああああああああ！！！』
な（あっ出たよヘンテコ軍人）
『この私が一週間腕によりをかけて作り上げた最高の応援歌のどこが
いけないというのだああアアアアア！！！』
『はいはい歌う場所と時代を考えるんだな。ほらっ一回マイク切るぞ〜』
ぶつんっ・・・・・・・・・
壱「一応仕事してるんだね、ＭＺＤ」
な「普通にうるさかったんじゃない（あっちには触れないつもりなんだね）」
月「どんな歌だったんでしょうね？」
壱「どーせ今は使ってない漢字でできた化石みたいな歌なんじゃないの？」
月「？？？」
な「用は・・・軍歌」
月「ああ・・・・・・・なるほど」
壱「って忘れてたけど出番次の次だから急がないと！ホラ、月子ちゃんも！」
月「はーい。それじゃあなのこちゃん後でね」
な「・・・・・・いってらっしゃい」
鬼ビ「ヒョ〜〜〜〜」（カキコキカキコキ）
『というわけで借り物競争スタートまで飛ぶヨーン』
よーい・・・・（ドンッ！！）
ミミ「各者一斉にスタート！！さあこの競技はハッキリ言って脚力じゃなくていかに早く
指示されたものを借りてこられるかが重要です！！」
ニャミ「ちなみに１時間経っても戻ってこない場合は強制失格となりまーす」
ミ「さて、この競技の見所はどこだと思いますか？ご意見番のＭＺＤさん」
ＭＺＤ「誰がご意見番だっての・・・・・・というか聞いた話だけど随分難易度高いらしいぞカードの中身」
ニャ「つまり、そう簡単には終わらないって事ですね」
Ｍ「そ、あんまり遠くに探しに行くもんだからココに居る奴らは退屈するかもな〜」
ミ「だったらカメラで追跡とかしたらいいんじゃないの？」
Ｍ「だから『星のひと』に頼んどいた」
ニャ「な、なんでまたあのひと？」
Ｍ「なんでもあいつ、何か事情が無い限り四六時中あれ持っていろって
故郷のお偉いさんに言われてたらしいからな、「楽できる〜」って喜んで引き受けてくれたよ」
ミ「うわ〜・・・さっすが神」
ニャ「人使うの『は』上手いね〜」
Ｍ「うるさいな・・・・・・ほら！ＭＣの仕事でも続けてろ」
ミ・ニャ『は〜い！』
一方その頃・・・・・・競技に参加してる壱ノ妙は――
壱「なになに・・・・・・発電機？・・・・・・・ラジオに着いてるのとかじゃあ・・・・ダメだよね？」
星「ソコ、ジョウケンハソウジキクライハツクコトッテカイテアル」
壱「どわああ！！！」
星「スマン、オドロカセタカ」
壱「そりゃ後ろからいきなり声かけられればね・・・・で、アンタも出てんの？」
星「ジブン、カメラマン」
壱「へえ・・・・・で、何で私なわけ？」
星「ナントナク・・・チカイカンジガシタカラ」
壱「なーるほど・・・・・・じゃあ月子ちゃんのとこにも行くわけね」
星「？？？」
壱「それじゃあ私は心当たり探しに行くからバイバーイ！」
星「フ〜・・・・・・エエト、ホカノサンカシャハ・・・ト」
〜その頃借り物カードを片手に月子は困っていた〜
月「目立たない人だなんてこの世界に来ている人の中に居るのかなあ？」
月子のカードには『目立たないヤツ 条件、本人が認めればヨシ』と書いてあった
月「しかも自分から目立たないって思っている人なんて・・・・・・うーん」
星「オレ、メダッテルカ？」
月「え？・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
星「ドウシタ？カタマッテイルゾ」
月「ハッ！い、いえ・・・・ちょっとビックリしただけです。め、め、メダッテルと思いますよ？」
星「ソウカ？ンジャアガンバレヨ」
月（いきなりあのひとが目の前に出てきて驚かない人なんているのかな〜？）
ミ「う〜む、どうやらみなさん思ったよりも見つけるのが難しい競技だと気付いた模様です」
Ｍ「まあラクに見つかるのも居るはずだけどな」
ニャ「例えば？」
Ｍ「オレの影」
ミ・ニャ『わ〜楽勝！！』
Ｍ「条件 ｎｅｕのＥＸ版クリア」
ミ・ニャ『絶対ムリ！！！』
Ｍ「そうだな〜ちょっとやりすぎたか？」
ミ「救済処置とか付けないとクレームが来ちゃうよ？」
Ｍ「じゃあ三十分経ったら条件は無しでＯＫってことにするか」
ニャ「はーい、じゃあ後二十分経ったら放送するよ〜」
というわけで新しいルールが適当に作られました
そんなことはつゆ知らず、参加者は一生懸命に条件を満たそうと四苦八苦
そしてライブ会場舞台裏には壱ノ妙の姿がありました
壱「この私のカンが当たっていればここにはデ〜ッカイ発電機があるはず！！さあ〜どっこかな〜？」
「待て！！」
壱「待てと言われて待つ奴がいるか〜！！」ダダダダッ！！
「っておい！！まだ名乗っていないぞ！！それとその待てとは違うっての！！」ダダダダッ！！
――てーな感じに追いかけっこすることほんの数分――
壱「発電機はどこだ〜〜！！！！」
ピッシャーン！！
壱（今のいかにも電気っぽい音は！？）
壱「ここかな〜」そーっと音をしたところを覗いてみると
「ま〜ったく・・・・・・せっかく我がこの機会に数学の素晴しさを広めてやろうと思っていたというのに
「・・・・・・こういう娯楽的な催しものには不釣合いだと思われたのでしょう」
壱（ありゃ、最近来た狽ﾆ連れの馬像だ）
煤uふん、折角粋のいい若者も居るのだからいずれミッチリ叩きこんでくれるわ」
リ「しかし、以前適当に生徒を募って講義を開いたときは―
煤u言うな！！終わってみればネコ一匹（ししゃも）を除いて全員居眠りさらしとったなんぞ言うなあアア！！」
ドビッシャーン！！！！
壱（ま、まさかアレが『発電機』！？）
リ「ヒステリックは体に毒ですよ、迫l」
煤uぬぅ〜・・・・・・だが何より腹が立つのは私が電源にされたことだ！」
壱（あ、よくみたら・・・おにんぎょう――じゃなくて配線が頭とかに繋がってる）
リ「うまく丸め込まれてましたからね」
煤uだが『その電気放電ばっかしてないで有効活用してみろ』とか言われたら断りにくいだろうが」
壱（あっちゃー、当たりだよアレ・・・・・・でも重いヤツ探すより楽だよね）
壱「ねえ、発電機さん」
煤u誰がだぁああ！！！」
ドガッシャーーーーン！！！！！
壱「実は借り物競争で『発電機』借りてこいって言われてるんだけど、付いてきてくんない？」
煤uハッ！！そんなものラジオの手回し発電機でも持っていけばよいではないか」
壱「条件で『掃除機を動かせるくらいのやつ』って書いてあんのよ」
煤u・・・・・・・・・あのなんちゃってＤＪ小僧め、謀りおったな」
リ「・・・・・借りられたらいかがですか、迫l」
煤u何だと！！？」
リ「こんな舞台裏でじーっとしているよりも楽しいと思うのですが」
煤u・・・・・・・なるほど・・・・・・それもそうだな」
壱「やった〜！話が分かる馬さんがいて助かったよ！・・・・んじゃ早速――
「ま・・・待て・・・・」
壱「ん？あっアンタはさっきの――・・・・・・・・・」
フェル「はぁ・・・はあ・・・フェルナンド１３世だ！！こ、ここで見つけたが１００年目！！覚悟しろ破壊神ノチミョーイ！！！」
煤uなに、お前も神なのか？」
壱「んーにゃ！なんか適当にモデルにされただけなんだけど」
リ「思い込みもあそこまでいくとホンモノぽいですね」
壱「どっちにしても迷惑だし、競技中なんだからカンベンしてよね」
フェル「いくぞ！！奥義！五月雨ぎ――
ビシャーーーン！！
壱・リ『・・・・・・・・・・・・・（消し炭かよ）』
煤uどうした、さっさと外に出るぞ」
壱「いや〜やっぱ『ホンモノ』はすごいねえ、馬さん」
リ「そうですね。あと私には一応リソスという名前があるのですが・・・」
壱「よ〜し！！トップはいただきよー！！行くぞシグちゃん！りっちゃん！」
『縮めるなー！！』
〜壱ノ妙選手 ゴールまで３ｋｍ（長ッ！）〜
煤u尚、念の為言っておくが発電機は他にもあるから多少明かりが点かなくなるだけでライブは続くので安心したまえ」
一方なのこサイドはというと・・・
月「目立たない人・・・目立たない人・・・・・・忍者とかかな？・・・あ」
ヨシオ「アン子殿〜！！早くしないとシノビアンの歌が始まってしまうでゴザルよー！！」シュタタタタ・・・！！
アン子「もう！！女の子の身だしなみは大事なんだからそんなに怒らないでよ〜！！」スタタタタ・・・・・・！！
月（・・・・忍者はいいや）
月「・・・・・目立たない人、影とか隠れてるとか静かな人とか・・・・・いないかな？あれ？」
遠目にしか見えないが何か剣のようなものが見えた
月「なんだろう？」
歩いて近付いてみると演劇用とかではなく本物だった
月「ひゃあ〜〜・・・・・・こ、こんな危ないものがどうして・・・・・と、とりあえず落し物みたいだし届けないと
「そこの貴女！！」
月「！！？」
「今その剣を手にとって何をしようとしましたか？」
月「何をって落し物ってことで届けようと・・・思ったんですけど」
「・・・・・・・・（じーーー）」
月（うう・・・もの凄く怖い目で見られてる・・・）
その人はしばらく月子の目を凝視してため息をひとつ
「どうやら本当のようですね。疑ってすみませんでした」
月「い、いえ・・・・・・これ、もしかしてあなたのですか？」
ア「はい、あっ申し遅れました。わたくし、アンネースと申します以後お見知りおきを」
月「あ・・・わたしは月子です。い・・・いごおみしりおきを」
ア「ふふっ、別にムリに合わせなくてもいいですよ」
月「あのう、ところでこれ本当にアンネースさんのなんですよね」
ア「一応現在の所持者はわたくしのですよ。それがなにか？」
月「でも、どうみてもシスターっていうか剣を持つような人には見えないんですけど」
ア「・・・・・・・この剣は―――
〜長くなるので省略したれ〜
月「それで神様の命令で悪い人を・・・？」
ア「ええ・・・・・ちぎっては斬ってちぎっては斬ってましたが・・・恥ずかしながら自我が壊れてきてしまいまして
そんな時にこちらの世界に招待されたんです。『そんなことばかりしていると人生棒に振るぞ』って」
月「す、すごい招待のしかたですね」
ア「はじめは断ったのですが『アンタん所の神には有休とらせるよう言っといたからとりあえず来い』とまあ半分強引に」
月「有休って、あの人からみたら世界丸ごと会社みたいなものなんですね」
ア「で、来たのはいいんですがなんというか・・・悪人探すのが癖になっていたみたいで」
月「しょ、職業病って・・・・・言っちゃっていいのかな」
ア「あ、それいいですね。・・・というわけで先ほどもこの世界に隠れた悪意の持ち主を探し出すためそこに居たというわけです」
月「・・・・・・・それじゃあ私に質問したのも？」
ア「返答次第では・・・・・ていたかもしてません（ニコッ）」
月「今何ていったんですか〜！！？ああ！やっぱり言わないでいいです！」
ア「そういう月子さんも別な世界からいらっしゃったとか？」
月「はい、結構楽しんでます」
ア「でもわたくしにはこの世界はちょっと眩しすぎますね」
月「そんなこと言わないでもう少し溶け込んでみましょうよ」
ア「でも・・・」
月「大丈夫ですよ、（元？）軍人さんとか暗殺者さんとか忍者さんとかなんか怪しい人とかもいっぱい居ますから」
ア「・・・・・・この世界は本当に安全なのですか？」
星「ソノテンハ、ココノカミサマガ（タブン）ドリョクシテルヨン」
月・ア『えっ？』
なんとそこにはカメラを構えた星のひとが
月「あ〜〜っ！そ、そういえば・・・・・・」
ア「どうかしましたか？」
月「アンネースさんは・・・自分のことを目立たないと思っていますか？」
ア「？・・・・・・そうですね・・・できるだけ目立たないようにはしてるつもりですけど」
月「はいＯＫ、と。お願いです、ついて来てください！！」
ア「はぁ？・・・・・・イマイチ状況が掴めないのですが」
星「ソノコ、イマ、『借り物競争』ニサンカチュウナンダヨ」
月「い、いい、、、いつからそこに居たんですか！！？」
星「ソコノネエチャンガ、ミノウエバナシノトチュウアタリ・・・カナ？」
ア「で、どうしてわたくしが選ばれたのですか？」
星「カダイハ、『目立たないやつ』ダカラ」
ア「ああ、なるほど・・・で、そのカメラはもしかしなくても」
星「オーヨ カイジョウノ キョダイモニターカラ サッキノカイワ ゼンブタレナガシテタゼ」
月「ひえ〜〜ん！！恥ずかしいですよ〜！！」
ア「別に恥じゃないと思いますが？」
星「チナミニ タダイマ カイシカラ５０プン４７ビョウ ケイカ」
月「後１０分ないよ〜！！ビリ間違い無しです〜！！」
ア「全く、あなたも意地悪ですね」
星「コレデモ ケッコウ キヲツカッタツモリダゾ。ヨカッタナ ハナシアイテガデキテ」
ア「・・・・・・そうですね・・・お気遣い感謝いたします」
星「ナーニ オナジ『闇の世界』ノヨシミ ッテヤツダ」
月「あっ！ゴールが見えてきた！！」
星「ソレジャオレハコレデ」
ア「・・・・・まだ居るんですね？」
星「オーヨ カメラマンハタイヘンナノサ ジャアナ」
星のひとはそこから方向転換していきました
そして二人がゴールしてみるとそこには・・・・・・
月「あれ？思ったより居ない？」
ア「どのくらい参加していたのですか？」
月「２０人くらいは・・・」
ア「でも１０人居ないのでは？」
ニャ『ハーイただ今８着の選手が到着しました！！』
月「あの、どうして半分も居ないんですか？」
ミ「それがねえ、条件が厳しすぎるって開始から５，６分で１０組くらい棄権したの」
月「ど、どんな条件だったんでしょう？」
ア「無理難題とかでしょうか？」
ニャ「だから開始から３０分で条件は無視してオッケー！！ていうルールを急遽考えたんだけど遅かったみたい」
月「ふうん・・・・・・あっ！そういえば壱ノ妙さんは？」
ミ「まだ来てないよー・・・・・・でも棄権もしてないみたい」
月「壱ノ妙さん・・・・・・大丈夫かな？」
な「・・・・・・・大丈夫」
月「あっ！なのこちゃん！！」
な「・・・・・・・・・・・・月子ちゃん、映ってたね」
月「あ・・・・・あれは出来れば忘れて欲しいような・・・」
パシャ！
月「へ？」
な「・・・・・・・月子ちゃんの赤面写真ゲ〜ット」
月「ど、どこからそのカメラ持ってきたの？」
な「実はライブ見に行った二人から撮っておいて、て頼まれてた」
月「・・・・・・・もう、だったら走ってるところ撮ってくれればいいのに」
な「し・か・え・し・・・・・・だよ、午前のね」
月「む〜」
ア「ところで折角なのでわたくしにも焼き増ししていただけませんか？」
な「おっけー」
ア「これで貴重な思い出が増えましたね、月子さん♪」
月「アンネースさんって結構意地悪ですね、もう」
な「・・・・・・・・隅に置けないタイプ」
ア「あらら、ちょっと口が過ぎてしました。それではわたくしはこれで」
月「さようなら〜お世話になりました」
とまあこちらは終着しましたが壱ノ妙はどこにいるかというと・・・・・・
壱「だぁ〜〜！！来るときは考えなかったけどなんでこんなに遠いのよ〜！！」
煤u制限時間でもあるのか？」
壱「あと５分くらい！！」
煤uあと３００秒で２ｋｍ・・・つまり毎秒７ｍで進めば間に合うな」
壱「さらっと言うな〜！！」
煤uハッハッハ！！まあ急ぐが良い」
リ「私は足が無いのでついていけないのですが」
壱「あんたは必要ないから後でゆっくりきなさい！！というわけでシグシグ！！」
煤u普通に呼べ！！」
がしっ！！
煤uなっ！？背負うとは・・・感電するぞ！！」
壱「私、木製だからそんなのヘッチャラだしー、『借り物』おとなしく持たれてなさい！！ぬうりゃああああ！！！」
狽担いだ壱ノ妙はそれはもう地上最速哺乳類が如く爆走し始めました（リミッター解除とも言う）
煤uおおおおぉぉぉ・・・・！！り、リソス！！お前はゆっくり来るがよいぞぉぉ・・・・・・・・・」
二人は１０秒経たずにリソスの前からフェードアウトしました
リ「あれなら３分くらいで間に合いそうですね。迫lの方が心配ですが・・・まあ大丈夫でしょう」
〜ゴール地点〜
「１時間まで・・・１０，９，８，７・・・――
ダダダダダダズザザァアアアアアアア！！！
壱「・・・・・・・・と、とう・・・ちゃく」
煤uうう・・・担がれて酔うとは・・・・・・き、貴様・・・私の馬以上に早かったぞ・・・・」
『おーっと壱ノ妙選手残り２秒でゴールしました！！』
壱「あ〜・・・・・・ギ、ギリギリセェフ・・・ビリでも・・・失格よりマシってもんよね・・・・・・あー疲れた」
な「ビリじゃないよ」
壱「おっ？なのこ・・・・・・なんでよ」
―――――――
壱「ふ〜ん、半分くらい棄権してたんだ・・・」
な「・・・でもどっちにしたって９位ってパッとしないけどね」
壱「うっさい」
な「ちなみに８位は月子ちゃん」
壱「うーん残念！！負けたか〜」
煤uおい、どうでもよいが我はもう帰るぞ」
壱「あっどうぞどうぞ、ありがとね〜」
煤uああ・・・・・・結構楽しかったぞ。今度会ったら数学の素晴しさをマンツーマンで教えてやっても良いぞ」
壱「い、いやいや・・・私は算数で十分だから遠慮しとくわ」
煤uそうか・・・・・・気が向いたらいつでも来るがよい」
な（本当は教えたくてしかたがないんだろうなあ）
そんなこんなでパッとしない結果のまんま借り物競争は終わってしまいましたとさ
〜〜〜おわり？〜〜〜
・・・・・・・・・ふう、再生完了っと・・・・オホン
さて、突然ですが運動会の話はこれにておしまいです
なんか色んなキャラを出しすぎた感がありますが、まあそこは運動会ですから（笑）
なんとか１０月中に仕上がってよかったです
そんなわけで、アリエナイ程長くなってしまったこの話を最後まで読んでくださった方
ありがとうございました！・・・・・・・でも実はまだ続きがある・・・・・・かもしれません
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