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さて、本日はお盆ナリ

世間で知られる一年に一度しか会えない可哀想カップル七夕の彦星アーンド織姫

だが・・・あたしにとってそれは決して他人事ではない・・・・・・・なぜなら――



「今日が一年に一度『あの人』に会える日なんですもの~~♪」

「・・・・・・・変に動きすぎ・・・・・・」

お盆に向けてルンルン気分の壱ノ妙は体中の間接がギュルンギュルン回りまくってるおかげで

人間としてはあり得ないような状態である

かれこれ100年以上雨人形をやってる壱ノ妙にしてみれば極々普通だが・・・・・

「・・・・・一般人が見たら痛い光景だと思う・・・・・・私は慣れたけどね」

「何か言ったー?」

「ううん・・・・・今年もやるの?」

「そりゃもちろん!何か今年は色んな人と知り合ったし馬が合った『あの子』も当然呼ぶわよ~」


というわけで今回はお盆の夜のおはなしです・・・・・・いってみよー!



~向こうの世界からコンニチワ~


―ただ今午後4時37分をお知らせいたします―

「こんにちは」

「おっ!その声は早速来たね」

「今年も世話になる」

「またまた~もう少し砕きまくって喋ったらいいのに」

「私は別にいい」

「まあアレね、最近流行りのツンデレってやつでしょ?」

「つん?でれ?・・・・・なんだそれは?」←マジで知らない

「普段は厳しいけど特定の人物と二人っきりの時だけは甘えたりデレデレしまくったりする人のことだよ」

「なっ!!わ、私はそのような二面性を持った女などでは無い!!」←図☆

「まあ照れるな照れるな♪」

「大体・・・そのような裏表あるような奴にはロクなのがいないだろう!」

・・・・・・・そういえば、今壱ノ妙と話しているのが誰か言ってなかったね。この人は

「ふっふっふっふ・・・・キキョウったら面白ーい」


そう、ドクロを常に持ち歩き2Pカラーはコギャルなその名もチャイニーズベルフラワーさ――

「欧米か!?」バシッ!!

・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・・何でわかったの?(イタタ・・・)」「伊達に一緒に暮らしてないし~というか口に出てた」



・・・・・では気を取り直して・・・・・

夢幻ノ光で管理人曰くたまにキツネに見えるというその名も、キキョウさん

なんか去年のお盆でなんか大げさに霊(自分の夫)を家に呼ぼうとしてたら

これまた自分の夫探して家に入ってきて壱ノ妙とバッタリ遭遇

話している内に似た境遇であることに親近感を覚え、会ってから1分程で

二人はすっかり意気投合したのでした



「以上・・・・・説明終わり・・・・・・」

「なのこご苦労さん。いやあ・・・・・やっぱ運命って奴よね~」

「だったら私があの方ともう一度会って語り合うのも運命にしてみせるわ」

「去年はあたしのだけだったもんね・・・まあ一回うまくいけば後は毎年会えるから

 私なんて三連敗後に百十二連勝だよ」

(この世界に来る前から毎年やってたんだ)byなのこ

「ところでそろそろ暗くなってきたんじゃないの?」

「そうそう!時間無いんだった!!ほら急ぐよ~・・・キキョウも手伝ってね~」

「分かった」



そして時刻は8時台

夕食も済みお客として呼んだ知り合いはバラバラに別れて霊が来るを待ったり

いつもどおり過ごしたりするのに分かれ・・・・・・その時がやってきた

(ただいま・・・・・・)

「あっ!おかえり~♪元気してた?・・・・・・って死んでるから関係ないよね」

(毎年言うけどお前本当に変わったな)

「えへへ~そんなこと・・・・・結構あるけど」

(永く生きるのは辛くは無いか?)

「ん~日本だったら辛いかもしれないけどココに着てからは色んなのが居て

 あたしなんて大して目立たなくなっちゃうくらいだからぜ~んぜん平気!!」

二人は笑いあっていた・・・・・・・正直言ってお互い生きていたときよりも楽しい時間

かもしれない・・・・・・・そういえばキキョウは???

ふと一緒に待っていたキキョウのことが気になってそちらを見ると・・・・・



「もう!!なによナニよ!!あたしだけ置いてさっさと逝っちゃうなんて・・・・・

 無責任だとか思わなかったの!?なんとかいいなさいよ!!」

・・・・・・・・・・キキョウがしばらく黙った、恐らく霊が反論でもしているのだろう

ちなみに霊の声は霊が伝えたいと思った相手にしか伝わらないのだそうだ

「むう・・・・そりゃそうだけど・・・・・・・・・でもそのせいで一年に一度しか

 会えないなんてやっぱり寂じいよ~~~!」

と、おそらく抱きつこうとしたのだろう勢いよく突っ込んだはいいが当然相手は霊なので

触れられるはずも無く・・・・・・ドガッシャーーーン!!!!

ものの見事にふすまを突き破っていきました

「アーーッハッハハハッハハハッハハハッハアハハハガハハハハ・・・・・・・!!!!」

(壱が壊れましたのでしばらくお待ちいただきたい。

 しかし壱ほどでは無いがコレは・・・・・・ッククプクク)



・・・てんてんてんテンテンテン点点点・・・

チーーーン☆ それでは続きをどうぞ





(なるほど・・・・たしかに壱が目立たなくわけだ)

「ア、アハハ・・・ハハ・・・・・・・キキョウちゃんったら・・・・・・

 アルティメットツンデレ大賞受賞だね♪でもあとでふすま直してもらわなくちゃ」

(ところで今年は何か変わったことはやるのか?)

ちなみに去年はディズ○ーシーに、一昨年はU○Jに、MZDに頼んで連れて行ってもらってます


「全く・・・・・うっかり他の人間にバレないか冷や汗もんだったぜ」by 神


「うーん・・・・じゃあ他の皆の所回ってみるってのは?キキョウちゃんみたいに面白い

 ことになってる人が居るかもしれないし」

(なるほど、それなら私が前を行こう。そうすればいきなり見つかることも無いだろうしな)

実は壱ノ妙のダンナさんも割と丸くなってノリノリなのです

「よーし!それではしゅっぱーつ!!」

(お、オー・・・・)



~縁側~

(二人居るぞ)

「ん~あれは椿さんと鈴子さんみたいだね。多分今日の花火大会でも見ながら話してる模様

 それでは早速覗きターイム」



「はぁ~」

「どうしたのよ椿、ため息ばかりだと幸せが逃げるわよ。迷信だけど」

「ここに私が待っている人が来ることを祈るべきか祈らないべきか」

「なるほどね~」



「何がなるほどなの?」

(つまり、今会えるということはもうその人は生きていない

 逆に来ないのならばどこかで生きている可能性があるが結局会えずじまいというわけだ)

「今をとるか後をとるかってこと?」

(微妙に違うが大体はそんなものだろうな)

「なんか哲学ってやつみたいであたしにはむずかしすぎる~~・・・・・」

(そうか?・・・・昔はお前も頭がキレてそういうこともよく言っていたような気がするが)

「人形になってからは何もしないで過ごすことが多かったしその頃のことは忘れちゃった、てへっ♪)

(これはコレで可愛いから良いのだが)

「やだー!!そんなに褒められてもなーんにも出ないよー」

「何が何にも出ないですって?」

「げっ!!見つかった!!」

「聞く前に覗きを自白するなんてネジの外れてること」

「あ、あはははは・・・・二人とも~いい夜だね~」

「ごまかしてもダーメ!・・・で、さっきから一人で何をブツブツ言ってたの?」

「え~それはもちろんイトシノダーリンと話してたに決まってるじゃん!」

(壱・・・・それで一単語じゃないぞ(心の声です))

「は?とうとう頭の部品が寿命でも迎えたの?」

「何言ってんのよ椿ったら、今日はお盆なんだから家に来てるんじゃない!」

「え~!!!アンタ見えるの!?」

「ちょいと椿、まさか信じ―

「だったらその霊に聞きたい事が・・・・」

「ん・・・いいよ」

・・・・・・・・・・・・・・ただ今説明中・・・・・

全く、椿まであっち側行っちゃったから私がヒマじゃないの

はぁ~~一旦家かえっとこっかなあ

もしかしたら彼帰ってきてるかもしれないし

手紙とか届いてたらさっさと返事かかないとな~


とか鈴子が思っている間に説明終了!

「人を『しばらくお待ち下さい』に使うなー!!」



「いや、そのような者に会ったことは無いな

 とは言ってもこちら側の世界も大きくて、会ったことがないだけかもしれない

 生きてるといいな・・・・・・・・だってさ」

「そう・・・・でも安心したわ。ありがとう」

「ふぅ~~通訳ってのも大変ね~」

「壱ノ妙もありがと・・・・・全く便利な体ね」

「体は関係ないよー、キキョウちゃんも見えてるみたいだし」

「・・・・・あら、そう・・・・・・でもあなたキキョウをちゃん付けで呼んでたかしら」

「(霊関係の話は終わったみたいね)何かあったの?」

「じゃあ探してみたら~?今夜中に見つかれば分かると思うよ」


そういうと二人とも気になったのか探しにいくというので二人とはそこで別れた



「あとは二人、なのこと月子だけ。さあ巻いていこー」 注! 巻くとは業界用語で急ぐこと





~なのこの部屋~

「壱ノ妙さんとキキョウさん、ちゃんと会えたのかなあ?」

「キキョウさんは知らないけど壱ノ妙なら会ってるよ、一回会うと癖になるんだって」

「くせ?」

「そ・・・霊も場所さえ分かってれば自分でくるみたい」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「でも毎日来れるとイロイロ不都合があるみたいだから・・・・・・あれ?月子ちゃん?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

(どうだ?)

「月子ちゃんが変みたい」



「どうしたの?」

「・・・・・・・む?どうやら成功したみたいだな」

「な、なにが?ていうかどうしたのその喋り方」

「・・・なのこ、で良かったか?」

「・・・・・・・・・うん―

「な~の~こ~!!会いたかったぞ!!!」

ガシッ

「っていきなりなんなの!!?というかあんた誰!?」

「はっ!!すまんすまん、ほら・・・なのこがここに来る前一緒にいた『帽子の人』だよ」

『えぇーー!!!』

「今なのこ以外の声がしたような?」


(叫び声をあげてどうするんだ!)

「だ、だってまさか人に乗り移れるなんて」

(人形に乗り移ったのだったら聞いた事あるがな)

「あーそうかそうかそれなら納得」




「・・・・ホントに?」

「ホントだって・・・・全く別れてから数年しか経ってないのに結構変わったね」

「例えば?」

「昔は僕にくっついて離れないことが多かった」

「・・・・・・」

「お互い名前忘れてたから『某氏』と『おんなのこ』って呼び合ってた」

「・・・・・・・・・(某氏には突っ込むべきか)」

「一回だけ僕のことを『兄貴』って呼んだことがあった」


(そこは『おにいちゃん☆』じゃないんだ)

(☆はどう発音するのだ)

(喋り方と気合)

(おいおい)

(漢文の読まない字みたいなものかな)

(むっ・・・・反論できん)

(とか言ってる間に話聞きそびれちゃうよ)



「ホントに帽子なんだ」

「やっと信じてくれたの?」

「まあ、ね・・・・・・でもなんで月子ちゃんに憑いたの?」

「そりゃ僕も普通に呼ぼうとして実は夕食のあたりからずっと呼んでたんだけど、気がつかなかった?」

「・・・・・全然」

「まあそれが普通なんだけどね、しょうがないからこの子をちょっと貸してもらおうと思ったんだ」

「じゃあすぐに帰るんだ?」

「そうなるね」

「・・・・・それで用件は?」

「ああ・・・・実は伝えたいことが・・・・・・」

「???」


(はっ!この雰囲気はまさかまさかの愛の告白タイム!!?)

(壱・・・静かに、今度はばれないように一部始終を見届けるぞ) (野次馬スキル発動!って感じだね)


「ええと・・・・・・その・・・・実は」

「・・・?」

「本当は、別れる前に伝えたかったんだけど・・・・・・」

「・・・・・・なに?」

「・・・・・ううう・・・やっぱダメだー!!」

「もう・・・・どうしたの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・ねえ?」

「あ、なのこちゃん・・・・・・」

「あれ?もしかして月子ちゃん?」

「うん・・・・・なんだか言うのが恥ずかしくて行っちゃったみたい」

「恥ずかしくてって・・・・もしかして憑かれてた間の記憶あるの?」

「うん、なのこちゃんが昔甘えんぼさんだったなんてかわいいなあとか思ってた」

「・・・・・・忘れて」

「照れてるところもやっぱりカワイイ♪」


(むう・・・なのこをいじるポジションが月子ちゃんに移り始めている)

(そのポジションは死守したいのか?)


「それでね、さっきの人が伝えようとしてたことなんだけどね」

「そんなことも分かるの!?」

「うん・・・・・・どうやらあの人なのこちゃんのコトが好きだったみたい」

「・・・・・・へえ」

「驚かないの?」

「なんだかそう言うのかなって七割くらい思ってたから」

「わかり易かったもんね。それとさらに言うとわたしも好きです」

「へ?」

「だってあの人の気持ちだけ伝えるなんてズルイかなって」

「えーーーー!!!」

「大声出してるなのこちゃんも新鮮♪」

「さ、さてはまた変な霊が憑いてるんでしょ!!悪霊退散!!」

「もう、憑かれてなんてないよー・・・・な・の・こ・ちゃん」

「な、ななな・・・なな」


「さーて私たちは退散しますか」

(そうだな・・・サイトのフィルターに掛かる内容になるやもしれぬ)

「それにしても全然気付かなかったな~」

(尚、本当にあの月子とやらには霊は憑いていない・・・・・・世の中変わるものだな)

「・・・・それじゃあ時間が来るまで二人でおはなししよっか」

(ああ、やはり最後はそれに限るな)


二人はその場から離れて行きました

その際「あの人だけ抱きつくなんてずるーい!!私にも抱きつかせて~~!!」

という言葉となのこの「帽子がとり憑いたせいで月子ちゃんが変になっちゃった~!!」

という絶叫が最後に耳に残ったそうです・・・・合掌







~あとがき~

終わり方が少々唐突過ぎますか?

でも本当に終わりですゴメンナサイ

それと久しぶりに書いたのでキャラの性格とか

その他がガタガタなこと請け合いです

特に月子とかなのこがおかしいような・・・・

それはともかくゲストキャラはキキョウさんでした

ひらめきでなぜかツンデレになってしまいました

やはりネタがネタだけにギャグ100パーセントという訳には

行きませんでしたが次回はそれを目指したいと思います

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